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Creator Camp

成長のための学習: はじめに

チャンネル成長のために選択することはその第一歩ですが、目標を達成するためには、その後のステップもよく考えて計画しておく必要があります。今回は、クリエイターの成長をテーマにしたクリエイターキャンプ4部シリーズ*「成長のための学習」*の"スピードラン"バージョンです。ライブ配信をレベルアップできるすぐ役立つヒントを探しているものの、Twitch外でどこを探せばよいのかわからないというクリエイター向けに、次の4つの疑問に答えながら解説していきます。

新しい視聴者を獲得するには?

Twitchで新しい視聴者に自分の配信を見つけてもらうためには、いくつか押さえるべきポイントがありますが、中には今すぐ取り組めるステップもあります。

ひとつめは、コンテンツの選び方です。自分自身が楽しめるコンテンツを作りましょう。好きなゲームをプレイしたり、メイクや料理など自分の趣味を配信に取り入れるのがおすすめです。でも、配信後にアナリティクスをチェックすると、自分が選んだコンテンツが期待通りの結果につながっていないこともあるかもしれません。そもそも人気のあるコンテンツもあれば、人が集まりにくいコンテンツもあります。どんなオーディエンスをターゲットにするのかによっても、コンテンツの選択が新しい視聴者獲得のカギとなります。

とはいえ「ニッチなカテゴリーでトップを狙うべきか、大人気カテゴリーで中位を狙うべきか」はいつも迷うところです。各自の対処や努力でどうにもならない部分も多いため、どちらかが必ず良いとは言い切れません。まずは、今手元にあるデータを判断材料にしてみましょう。クリエイターダッシュボードの「インサイト」のドロップダウンメニューにある「チャンネルアナリティクス」には、役立つデータが各種掲載されています。ぜひ一度詳しくチェックしてみてください。今回のテーマに関係するのは「私の視聴者はどんなカテゴリーを見たがっているのでしょうか?」のデータです。ここでは、自分のチャンネルの視聴者が、過去7日間に他のどんなチャンネルを視聴したのかがわかります。このリストは視聴者の好みの傾向といえるので、リスト内のゲームや他のコンテンツを配信してみることで、新しい視聴者を獲得できる可能性があります。

リピーターを獲得するには?

Twitchのクリエイター自身もほとんどが視聴者であり、コンテンツの利用者です。つまり、自分自身のことを振り返るだけで、ある配信に興味をもったきっかけや、そのチャンネルのリピーターになった理由がわかるはずです。まずは、自分が気に入っているストリーマーの配信をまた見ようと思った理由を考えてみましょう。配信の内容?スキルレベル?参加できるところ?サウンドやビデオのクオリティの良さ?どこに魅力を感じたのでしょうか。その配信の独自性や面白さはどこにあるのでしょうか?おそらくいろんな要素が相まって、自分に合う配信になっているのでしょう。その複数の要素の共通点が、視聴者にある種の価値を与えているのです。自分にとって価値のあるものを得られると思うからこそ、その配信に何度でも参加したいと思うのでしょう。

今度は、自分の配信が視聴者に与えている価値について考えてみましょう。どんなスペースにしたいと思っていますか?どんなスキルを披露したいですか?ひとつだけ挙げるとしたら、配信終了後、視聴者にどんな気持ちになってもらいたい / 何を得てほしいですか?その答えを自分なりに出して配信に盛り込むようにすれば、チャンネルのリピーター獲得につながる、価値の高い配信にかなり近づくはずです。

リピーター獲得にはさまざまな方法がありますが、一番簡単な策のひとつが定期配信スケジュールを決めて守ることです。いつライブ配信があるかを視聴者がわかってくれるというメリットだけでなく、チャンネル視聴を日常のルーティンに組み込んでもらえるかもしれません。Twitchのスケジュール機能を利用すれば、ライブ配信時間が視聴者のタイムゾーンに変換して表示され、視聴者はリマインダー設定で配信開始の通知を受け取ることできるようになります。

もうひとつ、すぐにできる対策は、配信時に「また見てください」と視聴者に伝えることです。Twitch にはバラエティ豊かなコンテンツが勢ぞろいしているため、同じ視聴者がまた見に来てくれると過信することはできません。また見てくださいとお願いし、次の配信予定を伝えることが、リピーター獲得の大きな第一歩となります。たとえば、「今日は配信を見てくれてありがとう!もし気に入ってくれたら、明日の朝もライブ配信するので、コーヒーでもいれて見に来てくださいね」と言ってみましょう。シンプルなひとことですが、かなり効果的です。

配信時間外に自分のチャンネルを見つけてもらうには?

クリエイターが自分の配信時以外に配信のことを宣伝したり、発見してもらったりするのは難しいとはいえ、ライブ配信をする以外にも、配信コンテンツを紹介する方法はいくつもあります。

たとえば、配信クリップは自分がオフラインの間にチャンネルのファンを獲得できる貴重な存在です。常連視聴者にとってはたまたま見逃した良い場面を見ることができたり、それを目にした新しい視聴者が次の配信を見に来てくれるきっかけとなったりするのがクリップです。まずは、コミュニティに声をかけて、盛り上がった場面、笑える失敗、誰かがいいことを言った瞬間のクリップを作ってもらいましょう。クリエイターダッシュボード内の「コンテンツ」ドロップダウンメニューから「クリップ」を選ぶと、自作のクリップと、他のユーザーが作った自分のチャンネルのクリップが入っています。SNSでシェアしたいクリップを選んだら、必ずダウンロードして希望のSNSにアップロードしましょう。クリップへのリンクをはるだけよりも、埋め込みビデオにした方がクリック率が高くなります。*補足: いい場面があったら、チャット参加者や配信モデレーターにクリップしてくれるように頼みましょう。ライブ中に自主的にクリップを作ってくれていると思わないこと。また、配信マネージャーの「クイックアクション」でクリップを自作することもできます。  

シリーズ内で、配信クリップの編集とその重要性について後述しますが、編集の知識やツールがあるクリエイターばかりではありません。

コンテンツにバラエティを持たせるには?

Twitchでは、ゲーム・料理・ASMR・音楽などありとあらゆるコンテンツが配信されています。コンテンツを作り続けているうちに、クリエイター自身もマンネリ化を感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、状況はそれぞれ異なるため、そのマンネリ感を一発解決するような特効薬はありません。創作意欲の充電期間としてしばらく休んでみることもひとつでしょうし、ずっとやりたかったものの今までの自分の配信とは違う内容で少しリスキーかもしれないと思っていたアイデアを試してみることもひとつ、また、仲間のクリエイターに教えてもらったり影響を受けたりすることで前進できるかもしれません。

この点についても他のポイントと同様に、試せることはたくさんあります。いろいろなことを試してみて終わりではなく、自分のコンテンツを分析して、何がうまくいったのか、どこに改善の余地があるのかを検討してみてください。自分のVODを見直す、コミュニティメンバーに意見や感想を求める、クリエイターダッシュボードのデータを使うなど、さまざまな情報で分析してみましょう。

今回のまとめ: Twitchストリーマーとして一番大切なのは、自分のコンテンツを楽しむことです。自分で楽しめないコンテンツは、他の人にも楽しめません。

今回の解説だけでなく、クリエイターキャンプにはコミュニティ構築の方法や魅力あるコンテンツの作り方などの記事を掲載していますので、ぜひお読みください。自分のコンテンツを良くできるのは自分だけ。これは鉄則です!